NHKテレビあさイチ6月23日で、アスパラガスの新たに分かった健康効果について放送されましたので紹介したいと思います。
アスパラガスといえば、アスパラギンの疲労回復効果をはじめ、ルチンの動脈硬化予防、葉酸の貧血予防、βカロテン・ビタミンC・ビタミンEの抗酸化作用による老化予防・美肌効果などが知られています。アスパラガスはとても栄養豊富な野菜なんです。
でもこれだけじゃないんです。まだまだアスパラガスに健康効果があることが分かったというのです。それがストレス軽減効果と血圧降下作用です。
アスパラガスのストレス軽減効果とは?
アスパラガスに、イライラなどのストレスを和らげる効果があることがわかりました。
その効果を見つけた会社が、北海道にあるアミノアップ化学です。
そのストレスを軽減させる成分が多く含まれているのがアスパラガスの根元の部分です。普段、硬いということで捨ててしまう場所です。
こちらの会社では、その根元の部分を酵素処理などさまざまな工程を経て濃縮させた粉末にしています。
それが酵素処理アスパラガス抽出物でETAS(イータス)を呼ばれます。
このETASは、ストレスを抑える物質HSP(ヒートショックプロテイン)を増やす効果があることがわかりました。これによりETASを摂ることでストレスホルモン(コルチゾール)を減らすことが分かりました。
このETAS、ストレスを和らげるだけでなく、寝つきや目覚めが良くなるといった快眠効果ももたらしてくれることが分かりました。
さらに、動物実験では認知機能への効果が確認され、認知症予防効果が期待されています。これについては現在、海外と共同研究が行われているといいます。
どれだけアスパラガスを摂ればストレス軽減効果が期待できるか?
なんと1日約50本です。
ストレス軽減効果の実験に使用したのはアスパラ抽出物です。これをアスパラガスに換算すると約50本になるそうです。
これを聞くとちょっと現実的な量ではありませんね。
でも、番組で行った実験では1日10本一週間食べた主婦にも、イライラを軽減する効果があったそうなので1日10本でも期待できるかもしれません。
ただ1日10本、それも硬い茎の部分も食べなくてはいけないのでやはりキツイですね。
アスパラをおいしくたくさんいただくためにグリーンアスパラの美味しい茹で方です。
ETAS(酵素処理アスパラガス抽出物)は、既に機能性食品として様々なものに配合され商品として販売されています。
ストレス軽減のアスパラガス抽出物ETAS配合商品
ストレス軽減効果があることが分かったアスパラギンから抽出されたアスパラガス抽出物ETASが配合されている商品です。
コーヒーやカレー、飴、サプリメントなど既に様々な商品があります。ストレス軽減・快眠効果を期待するならこちらを摂ったほうかいいのかもしれません。
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アスパラガスの硬い茎の部分の調理法は?
普段、ストレス軽減成分が多いというアスパラガスの硬い茎の部分は捨ててしまいます。その部分を上手く調理するポイントです。
約2mm程に薄く輪切りするのがオススメです。こうするこで硬い繊維を切るので食べたときに筋が気にならなくなります。
輪切りにしたあとは、茹でたり、揚げ焼きにしたりします。時間は、茹でるなら3分程、揚げ焼きなら1分程です。
実はこの部分は、糖を多く含んでいるところで甘いんだそうです。
アスパラガスの血圧降下作用とは?
アスパラガスには、血圧を下げる成分もあることが分かりました。実は、これまでもアスパラを食べると血圧が下がるという効果があることは広く知られていました。
でもどうして血圧が下がるのか、そのメカニズムは不明でした。今回、その血圧を下げる物質が発見されたというのです。それを発見したのが、理化学研究所です。
物質名はアスパラプチンと呼ばれます。試験管での実験では、アスパラプチンは、血圧を上げることに関わる酵素ACEの働きを抑え、血圧を下げる効果があること分かりました。今後は、動物実験でその効果を検証するそうです。
このアスパラプチンは、他の野菜にないアスパラガスにだけに含まれる健康成分です。アスパラガスのハカマの部分に多く存在します。
ピーラーなどで削って捨てていた部分です。血圧が高めの人は、特にこの部分は削らすに食べたほうがいいみたいです。
ゆくゆくは、血圧を下げる作用としてアスパラプチンのサプリメントが世の中に出回るのかもしれません。