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テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」7月21日で、池谷医院 池谷敏郎先生より、池谷先生自身が行っている最新のダイエット方法について放送されましたのでまとめてみました。
池谷敏郎先生の最新ダイエット法とは?
池谷先生の最新ダイエット法というのは、内臓脂肪を落とすもので、医師ということで医学的にも証明されたダイエット法だということです。つまり、信頼性が高いダイエット法だということです。
今回、池谷先生が行っているものは4つありました。それぞれ順に紹介したいと思います。
1:亜麻仁油入り野菜ジュースを飲む
まず朝は、亜麻仁油入り野菜ジュースを飲むというもの。池谷先生は、着火剤ジュースと呼んでしましたが、内臓脂肪を燃えやすくするジュースです。
亜麻仁油を入れるところがポイントです。亜麻仁油(アマニユ)とは、今ではすっかりお馴染みのオメガ3系脂肪酸の油の一つですね。他にもエゴマ油やシソ油なんかもそうです。
青魚に含まれる油と同様に血管を丈夫にして、脳梗塞や心筋梗塞の予防はもとより、脳も活性化し認知症予防にも効果が期待できるという健康に良い油だということで、今では大変人気です。
Q.なぜ、亜麻仁油(オメガ3系の油)を摂ると内臓脂肪が燃焼するのか?
近年になって、他の油よりもオメガ3系の油を摂ると、ウォーキングなどの運動によって体脂肪が燃えやすいという研究データが報告されたからです。オメガ3系脂肪酸には、中性脂肪が増えることを抑え、さらに中性脂肪を分解する酵素を活性化させる働きがあり、脂肪燃焼を早めてくれると考えられています。つまり、亜麻仁油を摂ったあと、運動をしたら脂肪が燃えやすくなり、ダイエットにつながるということです。
Q.なぜ、朝に摂ったほうが効果的なのか?
朝は、通勤や通学、さらには家でも家事を行います。これらはウォーキングなどの運動と同じようなものです。このように、朝食後は自然に運動をこなしてくれるからです。
Q.野菜ジュースも摂る必要はあるのか?
野菜ジュースには、ビタミン(補酵素)が含まれており、脂肪を燃焼させやすい役割があるためです。市販の野菜ジュースでもOKだそうです。
最近では、アスリートも、積極的にオメガ3系の油を摂っているといいます。オメガ3系の油は、運動効率が高めるそうです。他にも、疲労回復促進や筋肉痛軽減効果などもあるといわれています。
亜麻仁油入り野菜ジュースの作り方
材料
ニンジン … 4本
リンゴ(大) … 1/2個
レモン … 1個
亜麻仁油 … 小さじ1・1/2~3杯
作り方
(1) ニンジン、リンゴ、レモンを小さく切り分けジューサーにかける。
(2) ジュースをコップに注いだらコップ1杯につき亜麻仁油を
小さじ1/2~1杯入れたら出来上がり。
池谷先生によると、素材の栄養をムダなくとるにはジューサーにかけるのがいいそうです。ちなみに先生が使用していたジューサーは、ヒューロムスロージューサーでした。低速ジューサーで栄養素や酵素を壊さず搾るというものです。なるべく栄養素を壊さないようジューサーにもこだわっていますね。
オメガ3系の油は1日の量としては小さじ2杯程度がオススメとのこと。やはり油はカロリーが高いものです。健康にいいからといってもたくさん摂るものではないようです。
池谷先生が、オメガ3系の油でも亜麻仁油を入れるのは違和感があまり感じないで飲めるためだそうです。もちろんオメガ3系のえごま油やシソ油を入れても問題ないそうです。
ちなみにオメガ3系脂肪酸の割合は、若干えごま油のほうが多いようです。少しでも多くオメガ3系脂肪酸を摂ろうと思うならえごま油のほうがいいのかもしれません。
α-リノレン酸 植物油のヘルシー成分 日清オイリオ
www.nisshin-oillio.com/oil/healthy/a_linolenic.html
オメガ3系は熱に弱いので炒め物には不向きで、サラダにかけるのがオススメとのことでした。オメガ3系といえば、青魚のDHA、EPAもそうです。つまり青魚も煮たり焼いたり加熱したらダメってこと?ネットで調べてみましが、様々な意見がありよくわかりません。たぶん割合は分かりませんが、損失はするんだと思います。ただ、缶詰の場合、酸素に触れないで加熱するので大丈夫だというものが多かったです。多くは缶詰会社からの情報ですけど。
亜麻仁油も国産になるとえごま油と同様に一気に高くなります。
今回テレビで紹介されたことで、また品薄状態になった感じですね。
■国産のアマニ油
価格はとても高いですが、北海道産の国産100%無農薬の安心の亜麻仁油です。国産、無農薬にこだわりたい方におすすめです。
■忙しい人は市販の野菜ジュースにアマニ油ですね。とても簡単です。
オメガ3系脂肪酸について、最後にω-3脂肪酸のウィキペディア(Wikipedia)で気になる情報を見つけたました。
このようにヒトを含めた多くの動物は体内でα-リノレン酸を原料としてEPAやDHAを生産することができるが、α-リノレン酸からEPAやDHAに変換される割合は10-15%程度である。
α-リノレン酸は、体内ではEPAやDHAに変わるということがよく言われていましたが、割合はわずか1割程度しか変換されないんですね。もしEPA・DHAの効果を期待したいなら青魚やサプリを摂ったほうがいいのではと単純に思ってしまいました。
TBSテレビ金スマ(6月3日)に池谷先生が出演され、血管を若返らせるジュースとして池谷式朝ジュースが紹介されました。亜麻仁油入り野菜ジュースとほぼ同じですが、しょうがを入れるなど若干、量の配分も違っていました。池谷式朝ジュースの材料を次の通りです。
池谷式朝ジュース
材料
ニンジン … 1/2本
リンゴ … 1/2個
レモン … 1/3個
しょうが … 5g
水 … 50cc
氷 … 2個
アマニ油 … 小さじ1
2:足上げ運動を行う
池谷先生が診察の合間にやっているのが、足上げ運動でした。筋肉の7割は下半身に集中しているので、下半身の筋肉を刺激したほうが効率的に脂肪を落とすことがきるそうです。やり方はとても簡単です。
足上げ運動のやり方
(1) 浅く椅子に腰掛ける。
(2) 背中を背もたれに当てる。
(3) 1分程度足を浮かせる。
キツい人は片足を上げるだけでもOK。
自分のできる範囲で無理せず継続するのが大切。
ちょっとした運動でも脂肪は燃焼されるので、この程度の運動でも良いということです。番組では、これまでの常識として30分以上有酸素運動しないと脂肪は燃焼しないという話がありましたが、今ではそのように思っている人のほうが少ないのかもしれません。今回、すぐに燃焼されるというデータで紹介された本「スポーツ生理学」エドワード・フォックス著も調べたら1982年に出版されたものでした。
3:炭水化物は冷やして食べる
池谷先生、お昼のおにぎりは冷蔵庫で冷やして食べるそうです。これは、ご飯などの炭水化物は、冷やせば太りづらくなるからだそうです。どうしてそうなるかというと、炭水化物の一部が冷やすことで身体に消化されにくい成分、レジスタント・スターチになるからです。消化されにくいと血糖値は上がりにくくなり、インスリンの分泌も少なくなり脂肪として溜め込みません。その結果、太りにくくなるというものでした。
このご飯を冷やすと太りづらくなるというのは、以前試した時期もありましたが、個人的にはあまり効果は感じませんでした。番組では確かに試験管の実験で消化されにくい結果がでていましたが、実際食べ比べて、血糖値が上昇しやすいかどうかを比べて欲しかったですね。
このような記事もありますし。
allabout.co.jp/gm/gc/407450/2/
4:入浴は2つのことを行う
お風呂は、ダイエットとしてとてもいいんだそうです。というのは、体重60kgの人がお風呂に30分湯船に浸かると12分間のジョギングに相当するそうです。12分間のジョギングというのは約2km走ることになるので、つまりお風呂に入るだけで約2kmジョギングしたことになるそうです。湯船の温度も関係しそうですが、とにかくとてもエネルギーを使うということです。そこでせっかくならさらに入浴時に交感神経を高めて脂肪燃焼をさせようというものです。
池谷先生が行っている方法は次の2つでした。
2.お風呂にグレープフルーツの皮を入れる
どちらも交感神経を高めるもので、1は、コーヒーに含まれるカフェインが交感神経を活発にする働きがあるそうです。2のグレープフルーツは、香り成分が交感神経を活発にしてくれる働きがあるそうです。グレープフルーツの皮は湯船に入れなくてもいいですし、香り成分のエッセンスを入れてもいいそうです。アロマでも以前からグレープフルーツの香りは交感神経を高める効果があると言われていましたね。
ただし、このグレープフルーツの香りの脂肪燃焼効果は、動物実験レベルでの話です。動物で認められても人では認めらないケースもありますので、あくまで可能性があるというものです。
注意したいエイリアン脂肪とは?
最後に、自分は太っていてもかまわないと思っていた人もこれを知ったらダイエットしようかなと思ってしまうエイリアン脂肪について取り上げられました。
以前、NHKのガッテン「急警告!謎の心臓病 極悪○○で血管破裂」でも取り上げられました。名前がエイリアン脂肪という特徴的な名前だったので覚えている方もいるのではないでしょうか。
エイリアン脂肪がつきやすい人の特徴は、2つです。
1.下っ腹がポッコリ出ている人
2.体重が20歳前後から5kg増の人
この2つのどちらかに該当すると、エイリアン脂肪がついている可能性があると言われます。
■エイリアン脂肪とは?
エイリアン脂肪とは、心臓の周りに付く内臓脂肪のことです。このエイリアン脂肪、なぜそうするのか分かっていないそうですが毛細血管を冠動脈に突き刺し毒素を注入するそうです。これにより外側から動脈硬化を起こすそうです。この動脈硬化は、内側からの動脈硬化と違い、進行が早いため突然死につながる危険性があるそうです。
元々痩せていて、急に太ったという人は、要注意だといいます。元々痩せている人は脂肪を貯めるタンクが小さいので、すぐに貯めるところがなくなり心臓に脂肪がつくんだそうです。下っ腹がポッコリ出ているも同様に、脂肪を貯める場所がなくなった状態なので心臓につきやすいそうです。
エイリアン脂肪も池谷先生が紹介した4つのダイエット法を実践すれば、内臓脂肪なので比較的早く落とすことも可能だといいます。