BSフジ「華大の知りたい!サタデー」12月26日で、カラオケの健康効果について紹介されました。今回カラオケの健康効果について教えてくる先生は、鶴見大学歯学部教授 斎藤一郎先生です。
カラオケの健康効果とは?
古来から人は歌を歌ってきました。実は歌を歌うという行為は様々な健康効果があるということが医学的にも明らかになってきたといいます。つまり、カラオケで歌を歌ことは、健康にとても良いことなんです。カラオケが上手な方に限らず、下手な方でもこの健康効果が認めらています。
その健康効果として注目されていることが、唾液を増やす効果とストレスを減らす効果です。
唾液を増やす効果
カラオケは唾液を増やす効果が期待できます。
実験では、歌を歌う前と歌った後では、4人中3人が唾液が増えました。
なぜ1曲歌っただけ唾液が増えるのか?
歌を歌う行為は、口の周りの表情筋の筋肉を動かし、血液を良くします。その結果、唾液腺が刺激され唾液分泌が増えると考えられます。
唾液には、様々な役割・機能があり体の健康を維持するためにとても重要なものです。
その唾液が増えるわけですからとても健康にいいということです。
また唾液が増えることで噛む力、飲み込む力も増強すると言われています。
唾液の役割・機能
唾液は、食べ物の消化を助けるだけじゃなく、様々な役割・機能があります。
風邪やインフルエンザの予防、抗菌作用、粘膜の保護や修復作用、口の中の洗浄作用、歯の保護、活性酸素の除去など。
他にも脳の神経細胞の損傷を修復や機能を回復する可能性もあると考えられています。
唾液が増やせる曲ベスト5
第一興商が調査した唾液が増やせるカラオケ曲です。
1位:プレイバックPart2/山口百恵
2位:俺ら東京さ行ぐだ/吉幾三
3位:津軽海峡冬景色/石川さゆり
4位:東京/やしきたかじん
5位:関白宣言/さだまさし
1日何曲カラオケを歌えばいいの?
1日4曲歌えば効果が出ているという研究報告があります。
ストレスを減らす効果
ストレスホルモンで呼ばれるコルチゾールは、ストレスがかかると増えて、リラックスすると減少します。
カラオケを歌う前と歌った後を比較すると、歌った後ではコルチゾールが減少するという結果がでています。つまり、歌うということでストレスを減らす効果が期待できるということです。
さらにカラオケを週4回歌うことを続けるとコルチゾールが徐々に減少するという結果も出ています。歌を歌い続ければ、ストレスも徐々に減らすことが期待できるということです。
■斎藤一郎先生などによる歌の健康本